第二回 「マルチスケール輸送現象の解析」研究専門委員会 議事録

日時:平成14年11月22日(金) 13:30〜16:30
場所:富士総合研究所 本館2階 大会議室21
出席:19名
大橋主査(東京大学)、陳幹事(東京大学)、松隈幹事(九州大学)、河野幹事(富士総合研究所)、高田幹事(産業技術総合研究所)、渡辺幹事(日本原子力研究所)、三島委員(京都大学)、梶本委員(原子力発電技術機構)、横堀委員(東芝)、白川委員(東芝)、長江(村瀬)委員代理(原子力安全システム研)、植田(梅木)委員代理(原子力発電環境整備機構)、大島委員(核燃料サイクル開発機構)、森委員(東京電力)、加藤委員(東京電力)、川原委員(CRCソリューションズ)、三橋委員(富士総合研究所)、井上氏(東京大学)、伊藤オブザーバー(富士総合研究所)

配布資料
(1)前回会合議事録案
(2)委員名簿
(3)講演資料:「ソフトコロイドの流動シミュレーション」
(4)討論資料:「マルチスケールシミュレーションの問題と方法」

議事:

1. 前回会合議事録確認
 配布資料(1)に基づき、前回会合議事録案について渡辺幹事より説明がなされ、修正なく採択された。

2. 講演「ソフトコロイドの流動シミュレーション」(東京大学井上氏)
 コロイドの定義と特徴及びコロイドを含む流動現象について概要が説明され、シミュレーション手法として、流れと共に流れに含まれる熱揺らぎを表現することができる実数格子ガス法が紹介された。変形しない移動物体としてのハードコロイドを扱うための移動境界モデルとシミュレーション例が示され、流体粒子とコロイドの相互作用、コロイドにかかる力、計算精度等に関して質疑応答が行われた。また、変形を伴うソフトコロイドを扱うための多成分モデルの概要とシミュレーション例が示され、コロイド表面、初期条件、外力の導入、不確定なパラメータなどに関して質疑応答が行われた。

3. 討論「マルチスケールシミュレーションの問題と方法」
事前に各委員から提出された資料をもとに、各種複雑熱流体、原子炉熱流動、シビアアクシデント、高速炉安全、地層処分などの専門の立場から、時間的、空間的に幅広いスケールにわたり、また、複合事象をも伴う複雑な熱流動現象のシミュレーションの問題と方法について説明があり、質疑応答が行われた。討論の内容については、今後、幹事を中心としてとりまとめていくこととなった。