第3回「多次元二相流構成方程式に関する評価」調査専門委員会議事録
日 時:平成13年10月4日(木)、13:30〜17:00
場 所:蔵前工業会館101会議室
出席者:
片岡(阪大)、森(東電)、秋本(原研)、大貫(原研)、飛田(JNC)、奈良林(東芝)、松浦(原燃工)、三島(京大)、湊(日立)、村瀬(INSS)、藪下(CSAJ)、米田(電中研)、戸井(構造計画研究所)、堀田(テプコシステムズ)、大川(阪大、記録者) 以上15名
配布資料
2−1 第2回委員会議事録
2−2 委員名簿
2−3 気泡流領域についての調査検討メモ
2−4 ポストドライアウト熱伝達について
2−5 噴霧流および環状噴霧流における液滴挙動シミュレーション
議事
1.ポストドライアウト熱伝達について(三島委員)
ポストドライアウト時における蒸気および壁面の温度を正確に予測するため、(1) 液滴・蒸気、(2)
蒸気・壁、(3) 壁・液滴間における伝熱量を機構論的にモデル化し、予測結果を既存の実験データと比較した。一部データを除き実験と解析の一致は良好であり、モデルの妥当性が示された。モデル中における液滴径評価法の妥当性、環状流から噴霧流への遷移状態に対する適用性について議論が行われた。
2.噴霧流および環状噴霧流における液滴挙動シミュレーション(松浦委員)
液滴伝達率の予測精度向上のため、従来の実験的アプローチにかわり、ラグランジシミュレーションに基づくモデル開発の可能性について講演が行われた。解析の結果、液滴挙動に関する既存の実験データと妥当な一致を得るためには、液滴による乱流変調、揚力、液滴径を妥当に評価する必要のあることが示された。(1) 揚力モデルや液滴径モデル、(2) 液膜から発生する液滴速度の初期条件、(3) 液膜表面の境界条件等の妥当性について議論がなされた。
3.気泡流の調査検討メモ(片岡委員長)
第2回委員会の気泡流解析に関する報告を総括し、モデルやコードの調査など、今後行うべき作業について提案があった。これに加え、ボイド分布に対する圧力の影響やTジャンクション等も検討対象に含めてはどうかとの提案があった。
4.その他
次回委員会は12月〜来年1月頃の開催とし、解析手法について調査・検討を行う。
以上