平成11年8月26日

日本原子力学会

「二相流計測に関連する評価」研究専門委員会

 

平成11年度 第二回委員会 議事要録

 

日時 6月9日(水) 14:00〜17:00

場所 工学院大学 新宿校舎 第6会議室(11F)

 

出席者: 小泉(工学院大)、師岡(東芝)、西田(日立)、菅原(原子力システム)、奈良林(東芝)、山本(東芝)、笠原(NUPEC)、岡本(東大)、賞雅(東船大)、安濃田(原研)、大竹(工学院大)                全委員22名中11名  (敬称略)

 

配布資料

 2−1 平成11年度 第一回委員会 議事録(案)

 2−2 委員各位からの全体の枠作りに関する意見

 2−3 たたき台

 2−4 垂直管外等温流下液膜

     − 日本原子力学会「1999秋の大会」予稿集抜刷、AJTE99抜刷 −

 

0. 資料の確認と番号付けおよび前回の議事録の確認

 

1. 各委員からの詳細説明

 資料No. 2-2に沿って、各委員からの意見と説明が行われた。(菅原、西田、安濃田、賞雅 各委員)資料No. 2-3のたたき台について、岡本委員から説明が行われた。

 なお、奈良林委員より、企業の立場より、圧力(密度)もスケールに加える方がよいとの意見が出された。その意見を受けて、各委員の議論の結果、“現状では、圧力は大切ではあるが、座標軸として設定するのは難しい”との結論になった。

 

2. 今後の方針について

 小泉主査より、何らか(の出版物or報告書)を残す方向で委員会を進めることの確認がなされた上で、今後の方針、

“まず、原子炉を想定し(たたき台岡本案右上および安濃田案(資料2−2)に相当)、これをミクロ領域(左下)に広げる”、

との意見がだされ、具体的に、高木案A〜D領域に相当する安濃田案のようなたたき台を作る方向が示された。なお、このたたき台作成に関し、現委員メンバー以外でも可である旨が了承され、本たたき台を次回に提案することが確認された。

 続いて、具体的な安濃田案について、議論された。この議論の結果、当面の課題として、

A) 各メーカ(東芝、日立、三菱、NUPEC等)のモデル(コード)、計測手法をまとめる、

B) ミクロ領域におけるリストアップ(安濃田案相当)をつくる、

C) マクロ領域の安濃田案のより詳細(追加項)をリストアップ、

がまとめられ、各項目に対して、

A):東芝:奈良林委員、日立:西田委員、NUPEC:笠原委員、(三菱重工:欠席)

B):岡本委員(越塚先生(東大)にもご協力頂く?)、

C):安濃田委員、

に依頼され、次回委員会で資料提示の運びとなった。

 また、上記の議論中、今後の具体的な方針として、“上記資料(A〜C)をベースに1〜2回程度の議論を重ね、より具体的な方向性を探る”ことになった。

 

3.補足

 原燃工から委員会への参加希望の旨が報告され、委員に加えることが了承された。

 

4.今後のスケジュール

 7/31(土)までに、上記課題に対する資料を提出する。

 次回委員会の日程・場所として、“8/26(木) 14:00〜17:00 工学院大学・新宿校舎”が決定され、話題提供者として、“堀委員(三菱重工)、安濃田委員(原研)”が選ばれた。

 

5.話題提供

5.1 工学院大学での二相流研究

 「工学院大学での二相流研究」について、小泉主査より報告された。主な内容は、垂直管外の等温流下液膜における最小濡れ膜流量(MWR)と液膜上波の特性についてであり、それらの実験的研究結果が報告された。特に、大気圧水に加え、大気圧R-113系の液膜流動がビデオ観察結果と併せて紹介され、MWRと液膜上波の特性が密接な関わりをもつことが報告された。

5.2 日立での二相流研究

 続いて、「日立での二相流研究」について、西田委員より報告された。主な内容は、インピーダンスCT法によるボイド率測定であり、特に、計測精度、計算処理時間の向上のため、ボイド率関数と“ニューロ回路(学習ニューラルネットワーク)”を導入した計測結果が報告された。

 

6.その他(次回委員会の予定)

 次の委員会は、

8/26(木) 2:00pm〜5:00pm  工学院大学・新宿校舎

で行われる旨、確認された。

以上